コンピューターウイルス

1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代

コンユーターウイルスの歴史

コンピューターウイルスの歴史は、コンピューター技術の進化とともに発展してきました。
この脅威に対抗するためには、適切なセキュリティ対策を講じ、定期的な監視とアップデートを行うことが重要です。
Blaster(ワーム)やWannaCry(ランサムウェア)は、耳にされたことがあると思います。
以下に、主要な出来事とウイルスの進化を時系列で紹介します。

1970年代

  • 1971年: 最初の既知のコンピュータウイルス「クリーパー(Creeper)」がARPANET(インターネットの前身)上で登場。クリーパーは自己複製し、感染したコンピュータに「I’m the creeper: catch me if you can」(私はクリーパー、捕まえられるかな?)というメッセージを表示しました。

1980年代

  • 1982年: 最初のPCウイルス「Elk Cloner」がApple IIコンピュータに感染。このウイルスはフロッピーディスクを通じて広がり、感染したコンピュータの起動時に詩を表示しました。
  • 1986年: 世界で最初のMS-DOSウイルス「Brain」がパキスタンで発見。フロッピーディスクのブートセクタに感染し、感染したディスクのボリュームラベルを「Brain」と書き換えました。
  • 1987年: 「Lehigh」ウイルスが登場。初のメモリ常駐型ウイルスで、MS-DOSのCOMMAND.COMファイルに感染しました。
  • 1988年: ロバート・T・モリスによる「モリスワーム」がインターネット上で広がり、数千のUNIXベースのシステムに影響を与えました。これは初の大規模なネットワークワームとして知られています。

1990年代

  • 1991年: 「Tequila」ウイルスが登場。初のポリモーフィックウイルスであり、自己複製時にコードを変化させ、検出を困難にしました。
  • 1995年: Microsoft Wordのマクロウイルス「Concept」が登場。これは初の広く認識されたマクロウイルスであり、文書ファイルを通じて広がりました。
  • 1999年: 「Melissa」ウイルスが登場。メールを介して広がり、感染するとMicrosoft Wordの文書をメールのアドレス帳に送信しました。

2000年代

  • 2000年: 「ILOVEYOU」ウイルスが世界中に拡散し、数百万のコンピュータに感染。メールを通じて広がり、被害額は数十億ドルと推定されました。
  • 2001年: 「Code Red」ワームがMicrosoftのIISウェブサーバに感染し、広範囲に影響を及ぼしました。
  • 2003年: 「Blaster」ワームがWindowsのセキュリティホールを利用して感染。感染するとシステムが再起動する問題を引き起こしました。
  • 2004年: 「Mydoom」ワームが登場。電子メールを通じて広がり、インターネット上での分散サービス拒否(DDoS)攻撃を行いました。

2010年代

  • 2010年: 「Stuxnet」ワームが発見されました。これは工業制御システムを標的とした最初の既知のマルウェアであり、特にイランの核施設を狙ったとされています。
  • 2013年: 「CryptoLocker」ランサムウェアが登場。感染したコンピュータのファイルを暗号化し、身代金を要求しました。
  • 2014年:「ボット(Robotのbot)」はウイルス/トロイの木馬/ワームに分類されるマルウエアで、自動的に一定の作業をして巨大なボットネットを形成し、遠隔操作により個人情報を盗みます。
  • 2017年: 「WannaCry」ランサムウェアが世界中に広がり、特に医療機関などに大きな被害をもたらしました。

2020年代

  • 2020年以降: 新型コロナウイルスのパンデミックに乗じたフィッシング詐欺やマルウェア攻撃が増加。また、リモートワークの普及に伴い、VPNやリモートデスクトッププロトコル(RDP)を狙った攻撃も増えています。