ボットウイルス

 

近年最悪なウイルス(悪意のあるプログラム)は、パソコンを遠隔操作するボットウイルス(意味:ロボットのボット)です。
ボットウイルスは、最大の脅威であり、国家的な犯罪にも利用されていると思われます。
従来のウイルスが自己顕示的な愉快犯だったのに対して、ボットはユーザーに感染を気づかせないという特徴があり、頻繁に自分自身をアップデートします。
ボットに感染したコンピュータは、攻撃者が用意した指令サーバなどに自動的に接続されて、数十~数百万台のボット感染コンピュータを従えた「ボットネットワーク」と呼ばれる巨大なネットワークを形成します。

感染したコンピュータは、命令を待ち続け、攻撃者からの命令を受けると、攻撃者の意のままに数十~数百万台の感染コンピュータ群を操り、個人データの送信、フィッシング目的などのスパムメールの大量送信や、特定のWEBサイトへの集中攻撃などに利用されます。
感染コンピュータのユーザーは、自分が気づかぬままに犯罪の踏み台にされ、「被害者」であると同時に「加害者」にもなってしまいます。